MAISON GRAIN D'AILE のBlog・ART de ViVRE - アール・ド・ヴィーヴル - 暮らしの芸術。
琵琶湖のほとりに家を建て、暮らしています。試行錯誤しながらも絵になる風景、気持ち良い暮らしを目指して楽しみます。どうぞお楽しみに。
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December 3 , 2015 |
今年の冬は間に合わないけれど薪ストーブも導入したいので今から設置場所や機種などをじっくり検討します。大阪よりずっと寒いこの場所の冬を楽しもうと思います。 |
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November 26 , 2015 |
壁と天井は白いペンキで塗り、本棚や靴箱は自作。キッチンはステンレスで一体型のものをデザインして特注で作ってもらいました。
照明は配線ダクトに床はカーペットとタイル張りで、ドアノブはフランスのアンティーク。スイッチはステンレスのものを組み合わせて作ってもらいました。
集合住宅ということでシンプルでモダンな雰囲気の内装に仕上げました。
ここはお店から10分という距離でありながら見晴らしもなかなか良く、夏には天神祭の花火が目の前に上がります。真東に位置しているため朝日は部屋全体を照らしてくれ、そういう自然の気持ち良さや見晴らしの良さが自分たちにとって思う以上に大切な要素だと気付かせてくれました。
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October 22 , 2015 |
▶去年パリのセーヌ川に掛かる橋で見た影に似たものができた。 |
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October 14 , 2015 |
October 10 , 2015
毎日のアート
湖にはいつもシラサギが数羽いて、その羽根なのだろうか、きれいな羽根が小石に混じっていました。良い感じの木材も落ちていて。適当に拾い集めて今日のアートができました。縛ったひもは草。きっといつか朽ちてばらばらになっても、今こうして自然物で楽しむことができることに満足する。これもArt de Vivre。
▶今年の3月に、栃木県益子の私設図書博物館の仕事をしていたとき、休憩中に裏山を散策して広い集めたアート。これはとても好きだったけど、実物はもうない。写真に収めておいて良かった。 |
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October 6 , 2015 |
古い蛇口を付けることはそう難しくないのですが、劣化しているため水漏れがします。そのために水道屋さんは付けたがらないのです。 |
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October 1 , 2015 |
「湖」、と聞いて心躍るのはとても感受性の強い人。詩や情緒、絵心を大切に生きている人。静けさに美しさを見出せる人。
この土地で生きることを選んだのは、美しい生活者でありたかったから。そこを目指して生きることで生み出せる仕事をしたかったから。
都会には都会の良さがあるのだけれど、わたしたちは都会でできる仕事、以外のものを見つけて生きたいと強く思った。そして、湖西に出会ったのです。
季節は変わり、夏から秋へ。
この夏はお店の改装に、大阪と東京での展覧会にと大忙しでしたが、僅かな休みには湖水浴と鮎釣りを楽しみました。
これからの季節は「街道をゆく」を参考に少し山の方にも眼を向け散策したいと思います。近隣の方の話では地元の人しか立ち入らないようなスポットもあるとか!
秋の景色、雪の降る美しい景色の中に、何を見出せるのか、楽しみです。
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September 23 , 2015 |
上に見える大きな丸太は、新築するときに京都の旧家の解体で譲り受けた立派なもの。これから100年もたせるためにあまり古過ぎてもだめなのだそう。長い丸太を2本必要とした為、何軒も解体現場をまわってようやく見つけました。 |
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September 10 , 2015
草を飾る
庭の草刈りをしていたら、とてもいい香りの草を見つけました。調べてみるとどうやらミントの一種のよう。
バジルのようなアップルのような香りが儚く感じられます。
形や雰囲気や香りが気に入れば、花でなくても良いと思う。雑草でもいい。むしろ、雑草を美しく飾ることができたら嬉しい。
お気に入りの大きな古いすり鉢に入れて。
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September 5 , 2015 |
デザインのバランスで大切だと思っていることのひとつに、対比の要素をうまく融合させること、というのがある。この家で言えば、端正でクールな印象のシンメトリーに対し、どこかしらかわいらしい要素のアシンメトリーをもってくること。単純に対比させたものを組み合わせても融合とは言えない。その辺の微妙なバランスが課題でありおもしろくもある。360度の角度から見た全体像を頭の中でイメージしてひとつの個体として仕上げていきます。 |
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July 30 , 2015 |
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July 30 , 2015 |
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July 15 , 2015 |
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June 29 , 2015 |
その磁器のシーリングから電気コードを垂らして、昇降器具(モンテベス)を通ってまた天井に返って行き、ローラーを通りながらすとんと落ちてシェードが着く、という仕組み。モンテベスの中のおもりの量で高さ調節が可能になります。100年前に作られた磁器で出来た機械的なオブジェはとても魅力的です。
古い磁器の質感は美しく、シェードはミルクガラス。コードはコットンのツイストコードにして。
→右の写真は1F ホールに並んで設置した照明。磁器のシーリングからツイストコードを垂らしてアンティークソケットのみのシンプルなもの。ソケットやコードにこだわれば、電傘を付けなくても十分雰囲気があってきれいな空間がつくれます。
(全てMAISON GRAIN D'AILEのショップにて購入可能。)
June 21 , 2015
野菜を飾る
15日に湖の家に引っ越して来ました!
工事はまだまだ途中ですが、なんとか水道と電気が通ったので引っ越すことにしました。浴室のガラス戸は先日やっと付き、これからベランダ、外階段、外構工事と進んでいきます。
フランスからの荷物も1階のアトリエに全て届いたので、展覧会の準備をしながら、引越しの片付けに、家の工事の仕上げにと大忙しです。
そんな折り、お隣さんから自家製の野菜達をいただきました。継ぎの美しい木のこねばちに摘みたての野菜を飾って。さながら両手いっぱいのブーケのよう。夜はたくさんの野菜で夕食にしました。
長靴に手押し車のいでたちの農夫、湖には日がな一日釣り人、緑がいっぱい小鳥達は元気良く、波の音が聞こえる日々。
これからは住みながら、家の様子を書いていきます。
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June 9 , 2015 |
アンティークスイッチを使わない箇所は現代のものを使用することにしました。金属のプレートに金属のオンオフつまみが付いたトグルスイッチと呼ばれるもの。モダン住宅にはよく合うスイッチですが、このクラシックな家にもなかなか似合うと思います。
今まで自宅を建てた時の為にと使いたいパーツとしていろいろと集めてきました。
今回のフランス買付けでも探しまわり、好みの良い物が手に入りました。
そして一部はようやく取り付ける事ができ、中には使いたかったけれど次の機会に持ち越しのもの、住んでみて使えるかもしれないものなどたくさんあります。
そんなパーツを販売いたします。
スイッチやペンダントライトに良いソケットやアトリエランプ、ドアノブや建具、夢が広がる道具類が揃います。
みなさまこの機会にぜひお越し下さい。
「 BRICOLAGE 」
6/12 (Fri.)より MAISON GRAIN D'AILE にて
June 3 , 2015
階段が出来ました
1階から2階へかけての階段が出来ました。
鉄材で造り上げた手すりの印象的なモチーフは、ヨーロッパの手すり柱をデザイン化したもの。何度も線を書き直して美しい形を追求しました。影絵のような柱は独創的でアーティスティックですが、意外にもとても落ち着きがあり早くも空間に馴染んでずっと見ていても飽きないものになりました。これから色目をもう少し黒に近づけていきコントラストを出して仕上げます。
階段上は3階までの吹き抜けで6mの高さがあり、細長い白い空間に正方形の小さな窓をひとつ設けて北の光が儚く差し込むようなイメージでデザインしました。
階段自体は床材のフランス産ホワイトオークをそのまま階段の材にも使用していただき、床と階段が一体化しています。この階段、良く見ると小口のところまで手の込んだ造作で仕上げてあり、これを表現してくれる職人達は現代では貴重な存在です。
そして階段下は収納スペースに。写真(↓)では下の方まで見えませんが上下逆にしたドアを十字架の様に見立ててノブは真鍮製の小さなものを上の方に取り付けました。
壁はやわらかな色目の白の漆喰。場所や光により変化する白い色。昔フランス人アーティストが「壁の白色は、卵の殻の色」と表現していたのを思い返して、美しいニュアンスのある白い壁を時々立ち止まって眺める。 |
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May 28 , 2015 |
コンロはドイツのAEG社のガラストップのIH。このIH、金属の枠がなく、黒くて、表記がシンプルなアルファベットのもの。このAEG社のものが一番格好良いのです。
そして悩んだレンジフード。アンティークバケツをひっくり返してフードにしようか、ブリキ屋さんで特注しようか、いろいろ考えましたが、1900年頃を舞台にしたフランス映画を参考にして昔の石造りのフードをイメージして造作して頂きました。
通路の奥に見えるのはなんと冷蔵庫の収納場所。昔からキッチンに冷蔵庫があるのがどうしても美しいと思えませんでした。アンティークの木の扉を開けて、冷蔵庫と少しだけストックできる場所を作り、雰囲気の良い台所部屋が出来上がりました。
写真左→外観が出来上がりました。湖の前に立ち並ぶ桜の大木が家の目の前に。2階の窓に届きそうなぐらい。外壁の色は美しく深いグレーの色。1階の大きな窓はアメリカで特注して造って頂いた木製掃き出し窓の観音開き。 |
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April 22 , 2015 |
バスルームは以前からヨーロッパ風に、いわゆる浴室っぽくないまるで部屋のような空間にしたいと思っていました。 |
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April 15 , 2015
玄関ドア
家の主要な出入り口となる玄関ドアは何か少し変わったものにしたいと思っていたところ、私たちの世界観のイメージにぴったりと合うドアに出会いました。
1800年代のイギリスで使われていたもので、高さ2m30cmの大きなドアです。
百葉箱や納屋を彷彿とさせるデザイン、大きさ。長い間風雨にさらされた木の枯れた風合いの上、節までも浮き出しまるで老木のようです。
玄関ドアはその家のタイプを決定づけるほど重要な箇所なので、ここで使用するドアのデザイン・雰囲気は慎重な選択です。この家の全体像を見る限り、一歩間違えば豪奢な別荘になりかねません。それをどうフランスの田舎家のように牧歌的にしていくか。それはドア選びから外壁の色味、窓に見えるカーテンなど細かな要素の集まりで決定されます。
この古いドアを取り付けるのに際して、ドア本体に中途半端に残った古く歪んだ蝶番も活かしたい、という私たちのわがままのため、専用の金具を鍛冶屋さんに作ってもらいました。その金具を現場で大きさを合わせながら削り出し微調整していく作業。また、隙間だらけのドアにどう気密をつけていくか。たくさんの技術と労力を費やしていただきました。
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April 1 , 2015 |
そして階段の手すりのデザイン。モダン建築の中に伝統的なエッセンスを抽出して取り入れたデザインにしたいと思いました。
欧米建築に多様されているのは、デコラティブな装飾の施された木製のスピンドルが柱となった階段手すり。写真右は去年パリで撮影したそのスピンドルの陰です。橋の手すりの陰が地面に映っていたものを写真に収めていたものです。これがインスピレーションとなりました。手すり全体を板状の鉄材で作る事にして(色は黒)、陰絵のように見えるスピンドルを表現するデザインはどうだろう。
それからまたいろいろな古い建築物の資料を参考にして、スピンドルのデザインを決定していきます。
頭の中ではとてもヨーロッパらしい雰囲気、かつアーティスティックな階段が映像化されていて、実際設置されるのがとても楽しみな箇所となりました。
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March 13 , 2015 |
見た目にとても素敵なアンティークドア。これを活かしていくにはとても多くの労力と知恵と技術が必要です。そこまで出来るのは、やはり古い物を愛する気持ち、美しい空間を創りたいという研ぎ澄ました信念、これに尽きると思います。 |
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March 7 , 2015 |
今回私たちの家は有り難い事に自然の流れで新築となりましたが、フランスの古い家のように、この家も時間をかけて育てていきたいと思っています。
さて今週からいよいよ内装にとりかかります。壁には断熱材もぎっしり、パネルも貼り終わった様子。壁の仕上げに取りかかる前に、フローリングを貼るのだそう。今週はその様子が見られるのか、期待がふくらみます。
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February 19 , 2015 |
そこで考えたいのが建物の色をどうするか。
現状は写真の通り、外壁にシートが被せられた状態ですがこうして見るとだいたいこんな感じのグレーの色彩が良いのではと思います。さて、ここからが肝心なポイント。グレーといってもトーンの違いや色味の違いがあり、これだけの面積を彩る色ですから、少しの色味の違いでだいぶ雰囲気が変わってしまいます。
目指すは、美しく、端正で、調和のある色。
外壁はモルタル(コンクリート)吹き付け仕上げを予定しているので雰囲気は石造りのようなイメージです。自然の石の色をカラーで表現することは技術とセンスが必要になる仕事。これから色を作ってくれる職人さんと共に形作っていきます。
February 5 , 2015
窓とドア
2階部分とドーマーに窓が入りました。写真は寝室にあるドーマー。
2階は生活の拠点であるため気密性の高いものを採用し、湖の景色を楽しめるように視界を遮る格子は入れず1枚のガラスで出来るだけ大きくデザインしました。
1階のアトリエスペースは雰囲気を優先しオーダーの木製ドアを製作中、玄関や室内ドアは全てアンティークのドアを使います。
生活の用途に合わせて選び、全体のバランスを整えて心地良い住まいを目指します。
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January 27 , 2015 |
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January 23 , 2015 |
とイメージしていくと、なんとなく古い工場のようなひっそりとしたある種退廃的さもある建物が見えてきました。
さらに敷地100坪に対して建ぺい率が20%、容積率が60%という基準を満たすには最大で20坪の3階建てとなる。となると、20坪をきれいに取るとやはりきれいな長方形となる。長方形の2階建てか3階建て、ただの3階建てではおもしろくないので、2階+屋根裏にしようかなと、家全体が見えてきました。
図のとおり、1階2階と規則的な窓が大きく配してあるのは伝統的な西洋建築の仕様です。屋根は規定により三角屋根です(このエリアは景観法により建物に対して様々な規定がある)。屋根にドーマー(屋根から出ている窓)を付けることになったのは、ここが屋根裏部屋となり、容積と採光を確保したかったからです。今まではドーマーは装飾的なものというイメージがあったし、まさか自分の家にドーマーを付ける事になるとは思ってもみませんでしたが、なるほど本来は容積と採光を考えた結果の、昔からあるデザインにはやはり理由があったのです。
最初のイメージを守って貫いて行くのもひとつのデザインです。ですが今回私たちは流れにまかせて、いろいろな規定や出来る事出来ない事を含みながら、その都度イメージし、端正な形にもっていくという作業を繰り返しました。するとこんな家の形が出来上がり、それは結果的にとてもフランスらしい家となり、今となってはなぜこの結果になったのか覚えていないぐらい自然な流れでした。
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January 8 , 2015 |
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December 29 , 2014 |
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December 29 , 2014 |
そして、5年間探し続けてやっと理想の場所を見つけました。
それは日本で最も大きな古代湖、琵琶湖。湖国と呼ばれる美しい場所。絵になる場所。
2015年の春より、私たちは湖に住みます。
有り難い事にご縁があって、湖のほとりにMAISON GRAIN D'AILE の家を建てることになりました。
15年の集大成であり、これからの出発点。その先にあるもっと素晴らしい仕事を、美しい世界を今後は皆様にお届けしたいと思います。
どうぞこれからもMAISON GRAIN D'AILE をよろしくお願い申し上げます。
家作りの様子や暮らしの様子をブログでご紹介してまいります。