Column: MERCERIE Tokyo.

2014年春、メルスリーグランデールの作るアクセサリーの販売会を、東京・渋谷のハオス&テラス2階ギャラリーにて開催しました。

この企画は2013年秋にハオスのバイヤー坂野さんから頂いた話で、彼女は10年以上前から私が時々作る衣服を好きでいてくださっている、私にとってはたいへん貴重な方です。
数年前から服やアクセサリーを作ることをやめ、古いものの収集に専念し始めた矢先、思いもよらず彼女と彼女の所属する会社の社長である金子さんに「あなたの作る服はとてもいい」と光栄なお言葉を頂き、はっと目覚めました。
それでももうこれから先、「作る」ということはしないだろうと心では決めていました。でも何度も言われると、なんか作ってみようかな・・・という気持ちになり、ちょうど阪急百貨店でアンティークの手芸材料を使ったアクセサリーの販売も決まったりと、なぜか「作る」方向に向かったのでした。

今展が決まったあと、とても素敵な詩人・高橋睦郎さんの本の装幀などを手がける、友人でもある半澤潤さんに「御自分の才能を、ちゃんと人を喜ばせる事に使う事が出来、素晴らしい」と仰っていただき、この言葉がまた心の奥深くに沈んでいき、勇気をもって今展を迎えることができました。

今展では、フードスタイリストの高橋みどりさん、コットンハウスアヤの社長小原さん、スタイリスト城素穂さん、ライター江沢香織さんユーモレスクの渡辺さんギャラリーSUの山内さんなど素敵な大人女子の方々、何年も前からグランデールへ通っていただいているお客様などたくさんの方にご来店お買い物していただきました。本当にありがとうございました。

「作る」ということに真摯に向き合った、今展のために費やした3ヶ月間。ふだんお店に立っていて「作る」ことについてお客様と話し合うことにも、より一層真剣に向き合えるようになりました。
私自身は、これから先も、パーツのひとつひとつをどう活かせるか、そのことだけを突き詰めて製作していきます。私はいわゆる「作家」ではないので自分のデザインを主張することはしませんがそのかわり、パーツの魅力を充分引き出せるように、一番良く見える形にすることが私の仕事だと思います。これは結局、メゾングランデールでのディレクションの仕事も同じことだと言えます。

これからもますますフランスの素敵な古いものを探して、みなさまにお届け出来ますように。みなさまのクリエーションのお役に立ちますように。

「作る」こと。
MERCERIE GRAIN D'AILE / Maki HARADA